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平成29年度 第1回公開教養講話を開催


 平成29年5月5日(金)、廣池千九郎記念講堂において、本年度第1回目の公開教養講話を開催。(株)ことほぎ代表取締役の白駒妃登美氏に「歴史が教えてくれる日本人の生き方」と題して講演いただき、モラロジー生涯学習講座の受講者と一般参加者合わせて253名が聴講しました。

 講演冒頭に、福岡県の中学生が制作した映像「LIFE 未来へのメッセージ 白駒妃登美編」を上映し、先人から受け継いできた「大切な人を笑顔にしたい」という想いを次世代の人へ受け渡していくために、今を懸命に生きることを強調しました。

 東日本大震災における被災者の方々のように、どんな状況になっても秩序を乱さない日本人の高い道徳心の鍵が江戸時代にあることを指摘。中江藤樹や伊能忠敬らが自己のことを省みず、世のため、人のために良いことをしようと活動してきた史実を述べました。このような相手のことを思う日本人の生き方は、ビジネスの世界にも通じ、それが世界において、日本に永続的な企業が数多く存在する理由であると解き明かしました。

「歴史教育や道徳教育は学校だけにまかせていては足りず、地域、家庭、そして学校が連携していくことで、未来の日本の希望が育まれていくのだと思います」と締めくくり、満員の会場は大きな拍手で包まれました。

白駒妃登美(しらこま ひとみ)

 埼玉県生まれ。福岡市在住。幼い頃より伝記や歴史の本を読み、福沢諭吉に憧れて慶應義塾大学に進学。卒業後、大手航空会社に入社し、国際線に約7年間乗務。平成24(2012)年、日本の歴史や文化の素晴らしさを国内外に広く発信する「株式会社ことほぎ」を設立し、代表取締役に就任。歴史の講演、テレビ・ラジオ出演は年間200回を超える。全国各地で「志」を磨きあう道場、「志」和ごころ塾を主宰し塾長を務める。

 主な著書に、『人生に悩んだら「日本史」に聞こう』『愛されたい!なら日本史に聞こう』(祥伝社)、『感動する!日本史』、『こころに残る現代史』(KADOKAWA)、『子どもの心に光を灯す 日本の偉人の物語』(致知出版社)、『歴史が教えてくれる日本人の生き方』(育鵬社)がある。

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