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復興支援ボランティアを実施


 平成29年5月27日(日)~28日(日)、宮城県名取市(仙台空港隣)の海岸において防災用松林の除草作業、名取市閖上地区において慰霊と視察、また東日本生涯学習センターにおいて各ブロック青年の交流会を実施しました(主催:復興支援ボランティア実行委員会。協力:モラロジー研究所東北ブロック・青年部)。

植樹のこれまでの取り組み  平成23年3月11日に発生した東日本大震災の津波によって、宮城県名取市沿岸の黒松はすべて流されてしまいました。  その後、「あの美しい松林を後世のために自分たちの手で取り戻したい」と、田中秀穂氏(仙台モラロジー事務所)を中心とした皆様が、黒松の植栽に向けて準備を進めました。27年3月に京都御所からいただいた松の苗木7000本を、仙台森林管理局よりお預かりした1.52ヘクタールの土地に植栽するボランティア活動が行われました。東北各県、関東ブロック、東京ブロックの青年有志が、地元の小学生とともに植林した黒松は、現在、スクスクと成長しています。

ボランティア活動と祈り  今回のボランティア作業には、東京・関東・南関東の各ブロック、全国学生モラロジー研究会・本部より20代~40代を中心(最年少8歳、最年長80歳)に47名、東北ブロックより25名、計72名が集いました。  植栽ボランティア前日の5月27日、東日本生涯学習センターに会した参加者の方々は、田中秀穂氏の講話を聴いた後、懇親会で和やかに交流・情報交換をしました。  翌28日午前10時、海岸に到着すると、黒松の育成を阻害する雑草を、丁寧に一本一本引き抜いていきました。雑草の根まで取り除くことで、黒松が日光を浴びて大きく生長できるようになります。後世に遺る美しい沿岸防災林を創出するため、熱心に除草作業に取り組みました。  植栽ボランティアを終えた参加者一同は、911名の人名が亡くなった閖上(ゆりあげ)地区へ向かい、犠牲になられた方の冥福を祈りました。また、震災の傷跡に触れた参加者は、被災地の方々の暮らしの復興のため、自分に何ができるかを考えました。

参加者の感想 ・田中氏の講話はわかりやすく、松がどのように二酸化炭素を吸収するのか、また最初に植えられたときの苦労などをお聴きし、いろいろと勉強になりました。 ・実際に被災地に来て、現状を目で見て耳で聞き、貴重な機会となりました。 ・ここに植えられた松が、何十年後、何百年後かに人の命を救うかもしれない。そう考えると、この活動に携わることでできて、とてもありがたかったです。 ・順調に大きく育っている松を前にして、二年前に植樹された方、またここを守られている方々の気持ちを感じ、ほんのちょっとですが、お手伝いができてよかった。 ・ここでの活動で、見たこと感じたことを、自分の子供たちに伝えていきたいと思いました。

田中秀穂氏の講話に聞き入る参加者

丁寧に根ごと除草する

力を合わせて雑草の除去作業

震災の傷跡。作業後に訪れた閖上湊神社・富主姫神社で

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